胸の筋肉を緩めるツボ
肩こりなどで施術をさせて頂いていると、多くの方が胸から腕にかけての筋肉に張りがあります。デスクワークや家事などで指や腕を使いすぎると、胸の筋肉まで硬くなってきます。胸の筋肉が硬くなると肩関節が前に引っ張られて猫背になり、肩こりの原因になります。
胸の筋肉を緩めるツボに「内関(ないかん)」というツボがあります。場所は、手首(手のひら側)の中央から指3本分だけ肘の方に向かったところで、2本ある腱(すじ)の間にあります。強く押すと響くような鈍い痛みがあります。
このツボは、心臓の冠状動脈の血流を改善させる効果があり、狭心症の治療にも使われます。また、つわりや乗り物酔いや地震酔いなどの吐き気全般に対して効果があるとして有名で、他にも鳩尾(みぞおち)の痛み・精神的イライラ・眩暈・不眠などにもよく使われるツボです。
肩こりなどを感じるときに、ジワ~っとゆっくり少し強めに押さえたり、乗り物酔いの防止などに、ここにお米(炊いてない米)を絆創膏などで張りつけてから乗るなどすると良いでしょう。