ココロとカラダを繋ぐタロット・ガイダンス

ココロとカラダを繋ぐヒーリング整体☆礼揮

大阪市のヒーリング整体院たなごころ池田礼揮がココロとカラダとスピリチュアルな情報を交えて健康になるためのヒントを解説します。ここでいう健康とは健全なカラダと健全なココロが一致している状態となります。

刺絡について

「東京・墨田区で医師免許なしに針で血液を抜く医療行為 鍼灸院院長ら逮捕

医院で使用されるような検査機器を用いて、医師免許なしに患者さんに「心不全だ」などと診断をしたり「毒を抜く」といい瀉血を行っていたとして、今月1日、鍼灸整骨院の院長ら2名が逮捕された事件をご存知の方もおられると思います。逮捕された院長は瀉血ではなく刺絡を行っていたのだ」と主張し、容疑そのものは認めています。

この院長が何故「瀉血(しゃけつ)」ではなく「刺絡(しらく)」を行っていたのだと主張するのかと言うと刺絡は鍼灸師であれば行ってもよい治療法だからです。

大審院最高裁)判決で鍼灸の範囲に属する三稜鍼で行う点状瀉血法=刺絡が、鍼灸師であるならば行えることになっています。また、鍼灸の教科書「はりきゅう理論」にも刺絡は記載されており、政府もその内容は認識し「刺絡は、はり術の一法である」としています。

瀉血は、ヨーロッパが発祥で、メスなどの刃物で静脈切開をして大量の血液を体外へ出す治療法のことであり、その行為は医師にしか許されていません。今回の事件での逮捕容疑のひとつとして報道されている通り医師の免許なしに行えば医師法違反になります。

それに対して、刺絡はアジア発祥で、針(刺絡専用に三陵鍼というものがあります)を用いて点状出血させる古来からある鍼灸の手技です。瀉血に比べて体外へ排出される血液量は圧倒的に少なく、発祥地も方法も別のものなのです。

今回の事件では、刺絡をして逮捕されたというよりも、無免許診断や年間8,000万の売上を出す裏技(不正請求?)などでの逮捕のように思います。もしくは、刺絡ではなく本当に瀉血を行っていたのかもしれませんが。。。

それを報道側が「血を抜く瀉血」というものを前面に出し、瀉血と刺絡の違いも確認することなく報道してしまった為、今現在、鍼灸院で刺絡治療を受けている患者さんや、鍼灸学校で刺絡を学んでいる学生さんたちを不安にさせてしまったと思います。

報道がされてから鍼灸関係者の間で報道関係に対し、誤解を招きかねない表現が見受けられ患者さんが不安を持つことが懸念されますので、報道に関してご配慮いただくよう申し入れをいたしました。

どうかこれからも、信頼している鍼灸師のもとで安心して治療を受けてください。