呼吸

呼吸をするということは生きている者にとって自然で当り前のことですが、その方法によって生活が大きく変化します。呼吸法については様々な方法がありますが、ここでは細かい方法は抜きにします。

ハリポンの呼吸法は「無理なく深い呼吸をすること」これだけです。

ゆっくり鼻から吸い込み、おなかまで下ろして口からゆっくり吐き出します。

人間の重要な部位として「臍下丹田」があります。ヘソと恥骨の間らへんです。この場所に気が充実していないと何をするにも力が出ません。呼吸でもって気の充実を図るのです。

歌う時などは腹から声を出します。武道をするときには腹から声を出して気合を入れます。スポーツをするときは体の中心である臍下丹田が安定していれば体重移動がうまくいきます。

しっかりと深い呼吸をしようと思えば姿勢が良くなければ出来ません。呼吸を意識することで姿勢も正されるのです。

こころが疲れているひとの中には、浅い呼吸で吸ってばかりで吐くのを忘れてしまう「過呼吸」という状態になっているひとがいます。ハリポンも２０歳のときにこの状態になりました。動悸やめまい・手足の震え・呼吸困難など、もう自分は死んでしまうんじゃないかという恐怖に駆られて病院で検査を受けるも何の異常もないのです。それ故、ひとには「仮病」「甘え」などと苦しみをわかってもらえないのです。そんな症状も今ではなくなり実際に何の病気もなかったわけですが、当時は本当に苦しかったです。

同じような症状で悩んでいるひとは多いようです。この症状を根本的に解決するには心の問題を解決するのが一番ですが、発想の転換を行い、呼吸と姿勢を整えるだけでもかなり楽になると思います。

人生を力強く生きていくためには、呼吸と姿勢・それと発想の転換が重要です。