歪みの原因
最近、テレビや雑誌で頻繁に健康法や美容法などが取り上げられるようになってきました。その中でも、骨格の歪みが様々な不快症状を引き起こすことは、いろんな番組で何度も紹介されているように世間一般に認知されるようになりました。そこで、みなさんはもうご存知かも知れませんが歪みが発生する原因を簡単に説明したいと思います。
歪みの原因として、
?先天的な骨の奇形
?出産時の困難
?事故などによる外からの大きな衝撃
?手術などによる傷跡の皮膚・筋肉の収縮
?筋肉の付き方のアンバランス
などが挙げられます。
?は、生まれながらにして骨が一つ足らなかったり、多かったり、長かったり、短かったり、と機能的にはさほど問題はないけれど少し形が正常の範囲から逸脱することがあります。そういった場合は歪んでいるように見えても矯正をしない方が良い場合が多いです。それぞれの形をカバーするように筋肉が付き骨格をカーブさせて調整しているからです。
?は、出産時に吸引分娩や鉗子分娩などで赤ちゃんの頭を引っ張る形で出産させた場合、赤ちゃんの頭はかなり変形しています。大概の場合は自然と戻るのですが、なかにはそのまま歪な形のままになってしまう場合があります。
?は、事故などで外から強い衝撃が加わると関節が少しズレて亜脱臼のような状態になってしまうことがあります。ムチウチがよくある例です。
?は、手術痕などの周囲は傷を塞ぐために今までとは少し異なった組織に変化します。その組織は周囲の組織と比べると柔軟性に欠けるためどうしても動きが制限されてしまいます。それに皮膚が少し引っ張られているために反対側(お腹と背中など)の皮膚とのバランスが崩れてしまいます。
?は、主に悪姿勢や日常生活のクセなどからくるものです。これがテレビなどで紹介されている歪みの原因ですね。
いつも同じ動作ばかり繰り返していると当然使われている筋肉と使われていない筋肉があります。そうすると使われている筋肉はどんどん緊張してくるあるいは発達していきます。逆に使われていない筋肉は衰えてしまいます。
人間の骨格はいくつもの筋肉がバランスよく支え合うことで正常な状態に維持されているんですが、そのバランスが崩れてしまうと緊張度の強い方向へと引っ張られて歪みが生じます。